Branding
資生堂のブランディング事例 Vol.1
2021.3.30
2021.8.4
ロゴデザインを考えるにあたり、どんなお店をつくりたいのか、どんな価値を社会に届けたいのかなどの未来のビジョンはもちろん、伊藤さんの生い立ちなどについても伺い、たくさん会話を重ねて行く中でデザインの方向性を絞っていきました。
トレンドの移り変わりが激しい昨今、堂々と王道のフレンチで勝負したいという意図を組んで、芯の強さを感じる太いゴシック体を選択。そして食の未来を作っていくお店なので、クラシックではなくモダンな雰囲気を持たせました。このフォントは新しいレストランをイメージしながら手描きし、そのスケッチからオリジナルの書体を制作しています。
新鮮な牡蠣と出汁ジュレが最高な組み合わせの逸品 Photo, L’ARCHESTE
伊藤さんとお話をしていく中で、そのクオリティの高さの原点が食材へのこだわりにあるのではと思いました。例えば、最高の食材を安定して調達していくために、パリで一番の魚介類を仕入れている食材店とビジネスを行う上で、まずは自分自身を知ってもらい、信頼関係を築く必要があると考えた結果、実際にその食材店で働いたそうです。そして、双方が納得いくビジネスができる状態になってから、ご自身のレストランをオープンさせたというほど。
それが、最善の策だと分かっていても、なかなか実際に行動を起こすのは難しいことです。その情熱とこれまで培ってきた実力で、フレンチレストラン「L’ARCHESTE」はオープンからわずか半年弱という世界最速でミシュラン一つ星を獲得しました。
今も大切に飾って頂いているのは嬉しい限りです。Photo, L’ARCHESTE
Information
MdNデザイナーズファイル2021の装丁デザインをしました。
発売日 :2021-02-24
仕 様 :A4判/272P
ISBN :978-4-295-20099-4
価 格 :本体 3800円(税別)
出版社 :エムディエヌコーポレーション
販 売 :Amazon 楽天ブックス ヨドバシ.com
詳細はMdN BOOKSをご覧ください。