Branding ベトナム産ハチミツのブランディング

2021.9.1

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今日は2018年に取り組んだ期間限定発売のベトナム産ハチミツのブランディングについて、ご紹介させてください。

この企画を進めるにあたって、まず最初にベトナムにある工場を訪ねました。ホーチミンの喧騒から3時間ほど車に揺られ、茶褐色の濁りきったメコン川を渡り、ひたすら亜熱帯のヤシの木ジャングルを超えた先に、今回の目的地であるハチミツ工場がありました。非日常の光景にまるで小説を読んでいるような気持ちになったのを覚えています。

ひたすら続いたヤシの木のジャングル

ひたすら続いたヤシの木のジャングル

道路脇の至るところに地元で取れた果物が売られていました

道路脇の至るところに地元で取れた果物が売られていました

現地で出会った果物が直接的なインスピレーションに

現地で出会った果物が直接的なインスピレーションに

ベトナムははじめて訪れたのですが想像以上に自然が豊かで、街では採れたての野菜やフルーツがたくさん売られていて、この環境でとれるハチミツはどんな味がするのだろうかと車に揺られながら期待は膨らんでいきました。

実は少し車酔いをしてしまったのですが、工場でハチミツを試食して疲れが飛んでいきました。まず驚いたのは口の中に広がったその風味。ロンガン、コーヒー、ライチ、ランブータン、それぞれそのものの香りが濃厚に感じられるにも関わらず人工的ではなくスッと体に入ってくるような自然な香りでした。色もそれぞれ個性があって、例えばコーヒーの花から取れたハチミツはライチのハチミツよりも色濃く、その名の通りコーヒーのような色合い。

ランブータンとコーヒー

ランブータンとコーヒー

ロンガンとライチ

ロンガンとライチ

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パッケージを包む紙のラベルも同系色で統一感を出しつつ、4色で差が分かるように工夫しています

パッケージを包む紙のラベルも同系色で統一感を出しつつ、4色で差が分かるように工夫しています

パッケージを含むブランディングの場合は、容器などもデザインすることがあります。特徴のある形にしたり、色を付けたり、容器自体に印刷したり。けれど、この企画では、まずは製品自体の費用に重点を置きたいという要望があり、容器は既存の瓶を使用することで費用を抑えられるよう工夫しました。また、ベトナムの工場にもともとあるシールを瓶に巻きつける機械にセットできるよう、サイズが合うもの、かつハチミツの世界観を表現できるような瓶を探しました。実は直接的なデザイン以外にもこういった容器探しや工場との調整なども重要なデザインの要素の一つなのです。

また、ターゲットはこのハチミツを20−30代の日本の女性に向けて販売したいとのことだったので、ギフト需要も見逃せないという提案をし、ギフトボックスとハンディバッグも制作することに。

4個セットと6個セットのボックス

4個セットと6個セットのボックス

アートボード 1 copy.jpg

ベトナムで見た鮮やかな果物と青い空、ヘルシーなグリーン、そんな気持ちをデザインにストレートに表現しました。この企画は、実際に現地に足を運んだ時に見た景色や体験したことがインスピレーションになり、デザインに昇華された案件のひとつでした。

Illustration, Dona

Information

MdNデザイナーズファイル2021の装丁デザインをしました。

発売日 :2021-02-24
仕 様 :A4判/272P
ISBN :978-4-295-20099-4
価 格 :本体 3800円(税別)
出版社 :エムディエヌコーポレーション
販 売 :Amazon 楽天ブックス ヨドバシ.com

詳細はMdN BOOKSをご覧ください。