DAYS NYのクリスマスツリー事情、その後

2021.1.5


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先日、NYのクリスマスツリー事情について記事を書いたところ「飾ったあとのツリーはどうなるの?」という質問をいくつかいただきました。確かに生のツリーをどうやって片付けるのか気になりますよね。実は、ちょうど年明けのこの時期がツリーを片付ける頃合いです。そこで、本日は予定を変更してクリスマスツリーのその後についてまとめてみたいと思います!
※バーチャルKeynote Speech in 北京(後編)は、2021年1月8日(NY)/1月9日(日本)にアップ予定です。


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マンハッタンでは、25日のクリスマスが終わるとちらほらツリーがストリート沿いに横たわりはじめます。特に年を越した元日以降、その数は一気に増えます。多くの人は元旦の翌日から仕事が始まるので、その前に整理しておこうというニューヨーカーの心理ではないかと思っています。きらびやかに飾り付けされていたツリーが丸裸で道端に横たわっている、一見シュールにも見えるこの光景もニューヨークの冬の風物詩の一つかもしれません。

住んでいる場所にもよりますが、歩道のコーナーの部分または縁石に置いておけば、そのまま回収してくれるようになっています。DSNY(NY市衛生局)によると、1月4日から15日までの間に回収し、すべての木は粉々にして葉とミックスした状態でニューヨークの公園や庭の堆肥としてリサイクルされるそうです。

歩道に横たわっている姿は、いささか寂しく、心なしかその役目を終えて力尽きてるようにも見えます。はじめてこの光景を見た時は、このツリーたちはどうなってしまうのだろうと悲しい気持ちになりましたが、リサイクルされて肥料になって、またいつか大きな木になって戻ってきてくれるのかな、なんて考えると温かい気持ちになります。おつかれさま、そしてありがとう。


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点々と、ひっそりと置かれています。

点々と、ひっそりと置かれています。

ちなみにこれらの写真は昨日撮影したものですが、アメリカ全土で年間約3,000万本が買われて、約一ヶ月後にはそのほとんどがこうしてリサイクルされると思うと、改めてスケールが大きい国だなと実感します。

買ったあと一ヶ月も経つと、木は段々と乾燥して葉が落ちやすい状態になっています。おのずと掃除する回数が増えてちょっと大変だったり、片付けの際はオーナメントを取り外す時にボロボロと無限に葉が落ちるので、最終的には予定外の大掃除をすることになったり、予想外のこともありましたが、これも生のクリスマスツリーを飾ったからこそ知ることができたよい経験でした。しかし、本当に後片付けは大変だった!笑
でもきっと、来年はもっと大きなクリスマスツリーを飾りたくなるんだろうなあと思います。家族みんなで今年のオーナメントを探すのも楽しみです。それほど、クリスマスツリーと過ごす12月は特別でした。

Information

MdNデザイナーズファイル2021の装丁デザインをしました。

発売日 :2021-02-24
仕 様 :A4判/272P
ISBN :978-4-295-20099-4
価 格 :本体 3800円(税別)
出版社 :エムディエヌコーポレーション
販 売 :Amazon 楽天ブックス ヨドバシ.com

詳細はMdN BOOKSをご覧ください。