夏が終わりに近づいていますね。NYは冬が厳しいので、その分ニューヨーカーは夏が大好きです。今年はコロナ禍の中なので良識の範囲で、でも存分に夏を楽しんでいる人が多い印象です。
僕がアメリカで出会ったカルチャーで大好きなことの一つとして、サマーフライデーがあります。夏が始まる5月末のMemorial Day(メモリアル・デー)から9月6日(毎年9月の第1月曜日)のLabor Day(レイバー・デー)まで毎週金曜日は午後半休という夢のような勤務体系です。日本にもぜひ導入してほしいシステムです。現在はアメリカ企業の55%が導入しているそうで、従業員の生産性やモチベーションが上がるという調査結果もあるようです。(Gartner調べ)
このレイバー・デーは「労働者の日」という意味で労働者やその家族を労う日ですが、サマーフライデーが終わるタイミングでもあるので、多くのアメリカ人にとっては夏の終わりを告げる祝日です。また、ここ数年は気温上昇により延長することもあるそうですが、この日を境にほとんどのプールや海水浴場、キャンプ場の施設などがクローズするそうです。ニューヨーカーはこのレイバー・デーの連休を家族や親しい友人たちとキャンプやピニクニックに行ったりBBQをしたりして過ごして、夏を締めくくるのです。アメリカは9月が新しい学年のはじまりでもあるので、新生活に向けての良い区切りの連休でもありますね。
さて、そんな夏の締めくくる連休ですが、僕はNYC Ferryでハドソン・ヤーズに行ってきました。
このNYC Ferryは2017年に始まった市営フェリーで料金は地下鉄と同じく一律で$2.75。スタテンアイランドとハドソン・ヤーズを繋ぐSt. Georgeラインは先日就航したばかり。これまでのNYC Ferryはイーストリバー側ばかりだったので、ハドソンリバー側の景色も新鮮でした。地下鉄のほうが断然早いのですが、もはや移動自体が楽しいアトラクションです。
実はニューヨークに住みはじめてからこのフェリーでの移動にハマってしまい、天気の良い週末はフェリーに乗って景色を見ることを目的に出かけることもあります。笑 そのくらい気持ちがいいんですよね。特にこの夏はまだパンデミックの影響もあり遠出をする機会が減ったので、フェリーでクィーンズのアストリアまで行ってみたり、夏季限定でオープンする無人島ガバナーズアイランドに行ったり、ロッカウェイのビーチに行ったりしました。
今年はコニーアイランドへ行くラインも就航予定ということなので、今から楽しみです。
ガバナーズアイランドは好きすぎて去年は夏の間に4回も行くほどでした。これはまた今度記事にしたいと思います。マンハッタンの喧騒が嘘のように静かでリラックスして過ごすのに最適な島です。
NYC Ferryはマンハッタンの景色を眺めながらいろんなところにアクセスするのにいい交通手段だと思います。本数も多くはないし早くもないので、急いでいるときにはおすすめできませんが、休日にのんびりと気軽に出かけるときにはとてもいい乗り物です。気持ちがいい季節にぜひ乗ってみてください。僕の大好きなニューヨークの夏の交通手段です。(通年、運行はしています笑)